DOC 01〜03はチームで保守していく「ちゃんとしたソフトウェア」の話だった。 このガイドはその対極——自分だけが使う、壊れたら作り直せばいい、使い捨てに近いツールをAIで作る方法だ。 プログラムの知識がなくても、対話しながら育てれば作れる。
プログラムには2種類ある。チームで開発し、保守し、引き継いでいく「ちゃんとしたソフトウェア」と、自分だけが使う、壊れたら作り直せばいい「使い捨てに近いツール」だ。
DOC 01〜03で扱ってきたのは前者の話だ。命名規則、ファイル構成、セキュリティ、レビュー工程——これらはすべて「長く使い続けるソフトウェア」を前提にしている。しかし後者には、そのルールの大半は不要だ。
細かい仕様は、動くものを見てから「ここを直したい」「この機能も欲しい」と対話しながら育てればいい。最初から完璧なプロンプトを書こうとしなくていい。
「file://で動く」とはどういう意味か
「ブラウザで動くツール」と聞くと、サーバーが必要と思うかもしれない。しかし今回作るものは違う。HTMLファイルをダブルクリックしてChromeで開くだけで動く。インターネット接続も不要で、データはすべて自分のPC内に保存される。
プログラムは使い捨て。データが資産だ。
「大事なデータが消えたら困る」という心配は正しい。しかしそれはエクスポート機能で解決できる。ツール自体が壊れても、データさえ書き出しておけば、新しく作り直したツールに読み込める。この割り切りができると、「完璧なプログラムを作らなければ」というプレッシャーから解放される。
「思い出の品や大切なものを、写真と保管場所をセットで記録しておきたい」——これを例に、AIとの対話で育てていく流れを見ていく。
プログラムはいつか壊れる。アップデートで動かなくなることもある。AIに修正させようとして、余計に壊れることもある。
しかしREADMEがあれば、プログラムの知識がなくても自力で復旧できる。
READMEの中に「現在の仕様をそのままプロンプトとして再利用できる形」で書いておく。これがあれば:
この仕組みが完成して初めて「プログラムは使い捨て、データは資産」が本当の意味で実現する。READMEはツールの説明書ではなく、データを守るための保険だ。